38. 第2の心臓を働かせる方法

血液・リンパを循環させる心臓以外のポンプは

「胸郭」と「頭」

と言う話をしました。

続きです。

ポンプは心臓のように膨らんだりしぼんだりして 液体を送り出す仕組みです。

人間の体には心臓以外だと、そんな構造をもつのは 胸と頭しかないのです。

ではまず、第2の心臓ともいえる「胸郭」 から説明していきましょう。

胸郭とは背骨とあばら骨と胸の真ん中にある 胸骨で形成される胸の部分です。

呼吸の際に膨らんだりしぼんだりすることは だれでも知っていますよね。

この胸の動きは、肺で酸素を取り入れ二酸化炭素 を排出するための動きです。

でも、この動きでついでと言ってはなんですが 体液も循環させていることはあまり注目されない事実です。

この胸の動きが小さくなると、体液の循環はとても 悪くなります。

ただその影響は生命に関わるような重大なものでは ありません。

その影響の表れ方は

「朝起きた時体が重い」

とか

「長い時間ねているのに疲れが取れない」

「起きた直後だけどこかが痛い」

といったようなものです。

体液循環は筋肉の収縮・弛緩によっても促進されるので 昼間や動いているときには気にならない程度の停滞 を引き起こします。

胸郭の動きの低下がもたらすものは

「回復力の低下」

「動いていないときの循環の低下」

です。

ではどんな時にそんな状態になってしまうのでしょうか。

そのあたり、また次回に。

39. 呼吸をかえると人生変わるは本当か?

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