47. 整体と鍼灸のかけもちはありか?

以前の記事で、整体は筋肉と骨格へのアプローチが中心、 鍼灸は内臓へのアプローチが基本、といった話をしました。

一般的には、筋肉と骨格には関連が深いが、内臓と筋肉・骨格 との関連はないと思われていることが多いでしょう。

でも実際には、内臓と筋肉には大きな関連があります。

ですから慢性的な痛みの場合にも、内臓の疲れや不調が 関連していることはとても多いといって差し支えないでしょう。

つまり、鍼灸の施術は、改善に大きな力をもっています。

ただし、鍼灸の苦手なこともまたあるのです。

それは、

「動きの悪くなった関節の働きを回復させること」

です。

けがを除くと、関節ははじめ、周りの筋肉のバランスの 悪さから影響をうけ、調子がわるくなります。

その段階では、筋肉のバランスさえ元に戻せば、関節の 調子もよくなり、症状は改善されます。

しかし、関節の調子の悪い状態がつづけば、次第に関節 自体も働きが悪くなり、この段階になると筋肉のバランスを 元に戻しても、関節の状態はなかなか改善されません。

つまりこの段階になれば、関節に直接アプローチしなければ 早期改善は望めません。

この段階では、筋肉へのアプローチをしても、その場は 改善がみられるが、すぐにまた元の症状にもどってしまう でしょう。

つまり、この段階では関節への整体的なアプローチが 必要になります。

つづき、また次回に。

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