23. どんな整体にも必要なもの

効果を出すためには「効いた感覚が必要」という話をしました。

続きです。

その感覚は、どんな整体にもある程度必要で、その感覚は、 誰かに教えてもらって分かるものではなく、自分でつかみ とっていかなくては仕方ありません。

例えばこの話は、自転車にのる感覚と似ているかもしれません。

どんなに

「こんなふうに乗るんだよ」

と教えてもらっても バランスを取る感覚は自分の体で覚えるしかないですよね。

ですから、はじめて自転車に乗って、いきなり乗れる人は ほとんどいないでしょう。

それと整体の感覚も同じようなものですが、自転車と違って だれでも感覚がつかめるほど簡単ではないといっても差し支え ないでしょう。

整体のセミナーでは例えば

「肩の関節はこんなふうに腕を持ってこんな感じに動かします。」

とか

「このくらいの強さで押します」

といった感じで指導が行われます。

でも

「これが効く感覚です」

というのは、ほとんど語られることが ありません。

それは、それを伝えようとしても、なかなか伝える ことが難しいからです。

また伝えられるとしても、その指導は マンツーマンでの地道なものになります。

ですから、ほとんどのセミナーでは、およそ定型的に

「こんなふうに やります」

という指導に終始してしまうのです。

この感覚をつかめるかどうかは、その人のセンスの良し悪しと、 努力の量で決まってきます。

その感覚の壁を乗り越えるのは、 人によってはとても困難な道にもなりえるのです。

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