19. 気功独習でおこりやすい問題
さて、話題を気をためることに戻しましょう。
下腹にあるエネルギーの貯蔵庫を「丹田」 と言っています。
丹田は頭部・胸部・腹部の3か所にあるので、 腹部の丹田を「気海丹田」ということもあります。
気海というのはへその下にあるツボの名前で、 そのあたりの奥に腹部の丹田があるとされているため そう呼ばれます。
単に「丹田」と書かれている場合には、気海丹田 のことをを指しています。
この丹田は実際には人によって場所が若干異なるので 訓練のなかで自分で感じ取って行かなくてはいけません。
でも最初はわからないので、下腹のどこがエネルギーを 感じやすいか、エネルギーが集まりやすいかなど 感じとる努力をしていきます。
さて、この丹田にエネルギーをためこんでいくとき、 「三円式タントウ功」という方法を普通はまずやっていきます。
どんな格好かというと、ちょうど太い木両手で抱きついた 時のように両腕で環をつくり、そして手のひらを下腹に向けます。
手のひらからの気も利用して丹田にエネルギーを 集中させていくのです。
このとき、胸の丹田にエネルギーを集める時は 腕を胸の前あたりの高さにあげて、手のひらを胸の真ん中に 向けます。
腹部丹田の場合は、手のひらがちょうど下腹の前にくる くらいに、腕は足の方向に下げることになります。
この状態でエネルギーを下腹に集めるわけですが、独習の 場合はよくこの段階で問題が起きます。
つづき、また次回に。