29. 小周天は下降路から始める!
小周天のルートが、体の前面の中央と後面の中央を通る環状 のものだと言う話を以前しました。
さて実際にこのルートにエネルギーを流していく 際の訓練の説明をしていきましょう。
最近はいろいろな訓練法があるようなのですが、 1人でやる場合には安全性を一番に考えるべきですね。
安全性を考えるなら、小周天のルートのうち、 体の前面を降りていく部分から始めるのがおススメでしょう。
一番オーソドックスと言える方法は、丹田にためた気を 会陰(股の間)に流し、そこから体の背面を上り、おでこから下ってくる というものです。
この方法は1人でやる場合、気分の悪くなる人が多い と言われます。
それは、下るルートがまだ詰まりが大きい場合、 頭に上がった気が上手く降りられず、頭に溜まった ような状態になるからです。
のぼせたような感じになったり、頭痛、吐き気 などがおきます。
ですから、眉間(印堂)など、下降路のどこかから スタートし、先に下降路の気の流れをます確保します。
その後、体の背面を上がっていくルートを開いて行く と、先に下るルートが開いているので、頭に気が上がったままに なる危険はありません。
そういう次第で、下降路から始めるのがいいかと思われます。
下降路から始める場合、丹田に貯めたエネルギーを そのまま動かして行くわけではないので、丹田への気の 蓄積が無駄になると思う人もいるかもしれません。
でも実際には、どんな訓練の際にも丹田に十分に気が あればうまく安定して気を操ることができます。
そういう意味で、丹田への気の蓄積は十分にやっておきましょう。