機能する心

「この行為は自分がやっている」

という認識なしに活動している瞬間は日常に あふれています。

顔を洗ったり、駅まで歩いたりといった決まりきった 動きや、感情をともなわない活動です。

このような活動を、ラメッシ・バルセカールは 「機能する心」 と言っています。

いつもやっている行動でも、精神的に負担のある場合 や自尊心をくすぐるような状況では

「自分がこれをやっている」 という認識が活動にともなっています。

自分の行動についての「判断」が生じるとき、例えば

「こんな仕事はしたくないけどやっている」

とか

「あんなことを言ってしまった」

とかいったとき、その自分の判断について いろいろなことを考えます。

こんな時には、行動が全部

「自分がやっている」

という認識が大きくなっています。

では「自分がやっている」という 認識を減らしていくにはどうするのか?

ということが大事になってきます。

どんな活動も、洗顔のように何も考えずに やる、つまり。「機能する心で活動する」ということです。

ラマナ・マハルシの方法論では 何かの感情などが思い浮かんだとき

「そう思うのは誰なのか?」

を自分に問う、というのが基本だという話は 以前にしたとおりです。

でも、もう少し取り組みやすい方法もあるのです。

それは、ラマナ・マハルシの流れをくむ ラメッシ・バルセカールの主張する方法です。

どうやるのかというと、一日の終わりに その日あった出来事を一つ一つ思い出します。

そして、自分のした選択や判断について、 一つのことを確認するのです。

そのあたり、また次回に。

46. 自分の選択はいつも必然

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