46. 自分の選択はいつも必然
さて、ラメッシ・バルセカールの主張する方法では、 一日の終わりにあることをします。
それは、
「今日おきた出来事、自分の選択は全部おこるべくして 起きたことで、自分には他の選択はありえなかった」
と確認することです。
ひとつひとつの自分の選択を調べ、他の選択肢は なかったと理解していく。
「え?他の選択肢もあるじゃん」
て思いますよね、普通は。
でも、本当に他の選択肢もあったのでしょうか。
例えば靴なんかを買うときに、買おうかどうしようか 迷ったあげく買ったのに、もっと安く売っているお店を 見つけたりすると、
「あー、あの時買わなかったらよかった~」
なんて思いますよね?
でも、買うときの時点では買うという選択肢が 妥当と判断したから買ったわけです。
まったく同じ条件・情報量なら、きっと同じ選択を してしまうでしょう。
人がどんな選択肢を妥当と感じるのかは、人によって 全く異なります。
過去の体験や知識・置かれている状況、年齢、性別、体調、能力など 様々な要素が選択する際の前提になっています。
選択するという行為は、一つの精巧なコンピューターが 答えを導き出すことに似ています。
コンピューターなら、同じプログラムに対して同じ仕事をさせると 必ず同じ結果を導き出します。
人がコンピューターと違うこと。
それはひょっとすると、答えを導き出す際に前提となる情報量が ずっと多くて、プログラムもより複雑というだけなのかもしれません。
つづき、また次回に。