29. デイケアに行って良かったこと
始めは、デイケアに行くなんてと、躊躇っていました。
だけど当時の私には居場所がなかったし、自分で生活のサイクルを 作ることが困難だったもので、お試し程度にしか考えず、 デイケアに行くことを決めたこと、今でも覚えています。
デイケアの何が良かったか。毎朝同じ時間に起きて行くこと、
そしてその施設の中で、寝るわけにもいけませんから、何かする。
この2点に尽きますね。
通いだしたころは、たったこれだけのこと ですが、毎日継続するのが辛かったですね。
部屋の玄関が凄く重く 感じていましたし、デイケアの空気も最初は好きになれなかった。
デイケアに来ている患者さんの症状も様々。
だけど皆、闘っている んですよね、自分の心と。
だから何でも話したいこと話せる訳では なかったですが、自分だけこんな思いしているんじゃないと思えて からは、病状とか克服方法とか、いろいろ話せてとても良かった。
また、年齢がバラバラな人たちが仲間になるなんて、なかなかない ので、自分を顧みることができませんでしたね。
カリキュラムの無い時間は自習だったので、私は読書してました。
なんだか、学生に戻ったような気分で、本を読んでいました。
これも、独りの部屋ではできなかったことだと思っています。
久しぶりに時間に縛られると、たったそれだけのことなのに、 体がついてこない。
継続力のない私にとっては、これだけは、 義務がないとできないことでしたから。助かりました。
私の時は、まだまだデイケア施設を開いている病院が少なかった ですが、今は凄く多くなっていますし、またその内容についても、 切磋琢磨され、良いカリキュラムになっていると思います。