6. 無理やりサイクリングしてみた!

退職して、3か月後のこと。

きつめの抗うつ薬を飲んで、外出もままならない状況の中、 何か大きな行動をすれば病気が良くなるんじゃないかと思い、 急に京都三条まで、自転車でいく計画をたてて実行してみました。

京都三条は、私が当時住んでいた場所からおよそ40キロの距離。

計画日当日、決意したものの、なかなか動きだせませんでしたが、 昼過ぎ、意を決して布団から起き上がり、自転車に跨りました。

寝間着のまま、持ち物はウォークマンと財布のみで。

なぜこのような無茶な行動をとったのか?

ただただ自信が欲しかったのでしょうね。

家から飛び出て、10キロも進んでいない時点で、休憩した時、 コンビニエンスストアで買ったパンを、泣きながら食べたこと。

タイヤがパンクし、何キロも歩いて自転車屋さんを探したこと。

それでも京都を目指すべく、泣きながら自転車を漕いだこと。

京都タワーが見えた時は、それはもううれしくて。 三条に到着したのは、夜の23時過ぎでした。

自動販売機でかったビールがとてつもなく美味しく感じました。

帰路はあえて書きません。グダグダでしたので。。。

やってみて感じたこと。

なんだ。動く気になれば、できるじゃないか。

やってみて気づいたこと。

少しは意識がはっきりしている自分になっているなと。

しかしこれで簡単に病気が治るわけでなく・・・。 これが、私の病気との格闘の幕開けとなりました。

この時にウォークマンで聴いていたコブクロのアルバム。 これより後のリハビリで、強い支えになりましたね。

時には殻を破って、子供のように行動する事もいいものです。

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