30. 「いきなり気は流れない」のが普通

さて、丹田に気を貯めて、それが実感として はっきりするようになったら、体の前面のラインを 通す段階に進みます。

ここではとりあえず、印堂からはじめることに してみましょう。

さしあたり、印堂から気海(へその少し下)まで エネルギーの通るルートを確保することが目標です。

出発点の印堂に意識を集中させ(意守)、丹田と 同じように気の集まった感覚がでるようにします。

たった一つの文で書かれたないようですが、 ひょっとすると何ヶ月かかかってしまう人もいるかも しれません。

丹田もそうなんですが、一つの場所の気を高める と言うのは、なかなか初めは時間のかかることですよね。

でも、それをやらないと先に進めません。

印堂は普段よく使っている目のそばですから、 比較的気を集めやすい場所ともいえるでしょう。

さて、印堂の気感がしっかりしてきたら、その エネルギーを気海に降ろしていきます。

といっても気海はかなり遠いですから、さしあたり 鼻と上唇の間あたりを目標にします。

意識で印堂の気感を降ろして行くわけです。

最初はなかなか簡単にはできませんが、何回も何回も 降りて行くのをイメージしていると、実際にエネルギーの 通り道のようなものができている感覚になってきます。

言ってみれば、この操作を小周天のルート全部で行って いけばいいのです。

やってみれば分かりますが、これって書くのは簡単ですが 大変な根気がいりますね、普通。

ですから、訓練に行き詰らないよう、いろいろな訓練も 並行してやっていくことになります。

31. 簡単に意守する方法

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