34. 舌はどこにくっつけるのか?

小周天の訓練をする際、気の流れをスムーズにするため、 舌を上あごのどこかにくっつけるということをします。

書籍によって舌のくっつける位置の記述は若干異なっています。

・前歯のすぐうしろ、歯の付け根あたり

・上あごの前歯の付け根くらいから徐々にうしろに 舌を滑らせて行き、骨の盛り上がる手前あたり

・上あごに舌の裏側をくっつける様にし、くっつける 面積をできるだけ大きくするように密着させる

などといったやり方があります。

さて、どれがいいのでしょうか。

こんなテーマについては、気功の練習会の参加者の間でも 話し合われたりすることもあります。

まぁ、普通に口を閉じている場合には舌が上あごにくっついて いるのが普通なので、それもいいようにも思われますが、

口から吐く呼吸法の場合は、口を空けたそのままだと、 上あごと舌は離れてしまいます。

そこでこんな疑問が出てくるのですね。

実際には少し気に敏感になってくると、 上あごから下あごに気が流れていく際、 自分の場合はどのあたりに気が流れやすいのか わかるようになってきます。

ですから、気が流れやすいように舌をくっつける ポイントも自ずとわかるようになってきます。

ポイントを変えながら流れがよくなる場所を 探していきましょう。

そんな風に気の微妙な変化を感じ取ろうとすることも、 とても良い訓練になります。

分からないうちは面積が大きくなるように くっつけるのがお勧めなのですが、やってみると けっこうしんどいんですよね。

ですから、前歯の生え際くらいで良いように思います。

ただ、これは小周天のルートに気を流す場合のことで、 たとえば百会と会陰を結んだライン、いわゆる 「中脈」に気を通していく場合には、可能な限り のどの奥のほうにくっつけると良いように思います。

というわけで、本の内容に頼るのではなく、自分の 感覚を大事にして訓練をすすめていきましょう。

35. 気功で人柄が変えられるのか?

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