37. 悟りってなんだ？
心理面への訓練で、人間性を改善していきましょう という話をしました。
人間が生まれ変わることを前提として、 人間性は
「過去の体験の総和」
で決まると言ったりします。
過去生での体験も含めてですね。
よい体験は良い人間性を、つらい体験はかげのある人間性を 育むのでしょうか。
同じ出来事に直面しても、人それぞれ感じ方が違います。
「どんなふうに感じて、どんな考えがはじめに浮かぶのか？」
というのは、理性ではコントロールできませんね。
コントロールできるのは、その後の
「どう行動するのか」
というところからでしょう。
「はじめに浮かぶ考え」
がそれほど極端なものではなくて、理性で修正できる ものなら問題ありません。
衝動的で抑えがたい感情がわきあがったとき、 人は自分を制御することができなくなります。
ですから、
「はじめに何を感じるのか」
というのは、人間性にとって決定的に大事な部分に なります。
この部分を改善するために、 過去の体験への「認識」を変えるためのいろいろなセラピーが あります。
前回紹介した瞑想法もその一つです。
過去の体験へ持っている感情・認識をあるいみ「書き換える」 ことで人間性をかえていく訳ですね。
でも、過去人生＝過去生まで含めて考えると、 体験の量が膨大になってしまいます。
ですから、人間性改善への取り組みも大変根気の要る ものになる場合が多々あります。
人間性を一気に変えてしまう方法はないのか？
それが存在するんですね、なんと。
達成至極困難ではあるのですが。
それが、悟るということ。
言い換えると、普遍意識の自覚、解脱、神との合一 などと言ったりします。
つづき、また次回に。
