施術の中に入れることで、「あまり良くなっていない」とか

「全然変化していない」といった状況に陥ることを防ぐというこのテクニック。

 

僕の場合どちらかというと、短時間の効果しか得られないものや、

ゆらしの技法、というものには興味のないほうなんですよね。

 

ただ、DVDをみていると、意外なほど筋肉がゆるんでいく手法の

ようです。

 

僕の場合は、筋肉の問題には直接アプローチせず、関節の運動制限がなくなれば

筋肉の過緊張は勝手にとれるという認識で、運動器には骨格へのアプローチを

主体にした施術をしています。

 

逆に関節運動に問題が大きければ、おそらく筋肉が十分にゆるむことは

ないだろうと考えていますが、関節運動に問題を引き起こしている最大の

原因が筋肉だということもまた否定できない事なので、どっちが先か、

「鶏と卵の話」みたいなことでしょうか。

結局、効果の判定をどこでやるのかということになるのかもしれません。

僕の場合、関節の運動で判断したほうが正確にできるように思います。

 

まぁとにかく、関節が緩めば筋肉も緩むということで。。

 

ですからこの「骨振動テクニック」が筋肉を大きく緩めるのだとしたら、

関節への意義の大きい刺激ということになります。

 

実際の施術の内容をみると、カイロを主体に学んできた人というだけあって、

たしかに関節運動をよく考慮した構成になっています。

 

冒頭に、股関節と骨盤へのテクニックがあるのですが、患者さんで

確認してみると、確かに左右のどちらかの関節に運動制限のある人が

多い方向への施術になっています。

骨盤のテクニックのほうは、「AKAの前上方すべり」のテクニックの逆バージョン

のような方向性ですが、とても簡単でだれでも効果がすぐ出せるという意味で

おススメです。実際に使ってみても、いわゆる「志室」のところの圧痛が
一瞬で減少します。

 

なぜそっち向きに力をかけて揺らすのか、を考えていくとヒントになる

手法だと思います。

 

四肢のテクニックとかも収録されているのですが、揺らす方向が多くなって

きたりするので、特に最初の2つは取り入れやすいし、使う頻度も

高いのではと思われます。

 

こういったテクニックも、関節にどんな制限が生じているのかがはっきり

分かるようになると大きな成果を簡単に出せるようになるのではないでしょうか。