これまでにも、エネルギーを使った施術方法というのは

いくつもDVDで教材化されてきました。

 

僕も気功を15年くらいやってきているので、このジャンルの

教材には非常に興味があります。

 

ただ、これまでの教材には施術の方法は収録されていても、

自分がどんな状態になったとき、こういった能力が発揮できる

ようになるのかを明らかにしたものはなかったと思います。

 

気功においても、どんな段階まで訓練すれば施術にその

成果を発揮できるのかは、自分で手探りで実践していくしか

ない場合が多いと思います。

 

僕の場合は、気功の訓練のおかげで、後頭骨ポイントを

調べたり、特殊なテスト法がとても簡単にできるように

なったと思います。

 

検査にはとても役立ったのですが、施術においては

ダイレクトに能力が発揮できていません。

 

なぜ発揮できないのかが、このDVDを見てわかった

ような気がします。

 

さてこのDVDの内容ですが、単純に説明すると、

エネルギーを探るモードで、症状とどこの臓器が関わっている

のかを調べ、施術モードでその臓器に大量のエネルギーを

空間から集めて入れていく、というものです。

 

とてもシンプルです。

 

ただ、自分の感覚に自信のもてない人にはなかなか

困難な手法かもしれません。

 

ですから、感覚派におススメな手法といえるでしょう。

 

ちまたには、いろいろな手法があります。

 

こういった、外からエネルギーを補充するような

手法には、異議を唱える人も少なくないと思います。

 

でも、一見全くエネルギーの介在していない手技でも、

実際には外からエネルギーが入ることにより効果が

発揮されていることがとても多いのです。

 

極論をいえば、施術で効果を発揮する方法は2つしか

ありません。

 

一つは外力やエネルギーを外から入れることにより、

患者さんのエネルギーを増やす方法。

 

例えば内臓へのアポローチなどでは、内臓機能の制限自体が

内臓のエネルギー不足から起きていることが非常に

多いのです。ですから、手技でどう動かすか?ということももちろん

効果に関係しますが、施術の際に外からエネルギーが

入っていくことで効果が得られている側面はとても大きい

と思われます。

 

 

もう一つは、エネルギーの流れを阻害している要素を排除

する方法。

 

例えば足首の捻挫の場合痛みがとても酷いですが、

骨の動きの制限をとると、エネルギーの流れがスムーズ

になりますし、その場で痛みが激減します。

 

この際にも、骨の動きの制限を解除することにエネルギーは

必要ですが、エネルギーが増えたことで効果がでたわけでは

ありません。

 

ということで効果をだす方法とは、

 

1、エネルギーを入れる

2、エネルギーの流れが悪くなっている要因を排除する

 

この2つだけです。

 

ではこの2つの手法ですが、どっちがより意味合いが

大きい施術なのかというと、僕の考えでは

 

 

ということになります。

 

ちょっと意外な展開ですが説明します。

 

僕の場合鍼灸師でもあるのですが、例えば腎臓が疲れて腰痛

になっているとして、はり・おきゅうで腎臓を元気にしたとします。

 

たしかにその場では元気になり、腰の痛みも減少します。

 

でも、効果は一時的な場合がとても多いのです。

 

なぜなら、腎臓が疲れた原因がとれていないからですね。

 

急性期の患者さんの場合、一時的に疲れている臓器でも

一度元気づければ症状がもうでてこない場合も少なくありません。

 

でも、慢性の症状の場合だとすぐまた再発します。

もし改善するとしても、かなり長期を要します。

では何をすべきなのか。

 

結論からいうと、全身に起きてしまっているいろいろな

制限をどんどんへらしていくことです。

 

エネルギーの流れを阻害する要因は、関節などの動きを

制限するだけでなく、エネルギーを大きくロスさせます。

 

全身にそんな要因が沢山あると、それだけで全身の

エネルギーの流れがとても弱くなってしまいます。

 

ですから、エネルギーの流れを阻害している要因をとると、

その分エネルギーがロスしなくなり、結果的に元気になります。

 

全身的に元気になると、弱かった腎臓も全身の状態に比例して

元気になります。

 

ということで、理想的には2ということになりますが、

実際にはとても高度な知識と技術が必要です。

 

普通の施術者の場合、どんな状態が本当の意味で

問題なのかということすら、実はいうと分かっていない

ことが多いです。

 

また2の場合、身体の状態を引き上げるために結構な

期間がかかることもあります。

 

制限が多ければ多いほど、通常期間も長くかかります。

 

その点1方式は、効果が非常に速いです。

その場ではっきりとした効果をだすことも多くのケースで

難しくはないでしょう。

 

そして今回のDVDの内容は、1方式を非常に短時間で

成し遂げることができます。

 

それだけで、僕みたいな平凡な施術者が30分掛かって

やった手技の効果より大きいでしょう。

 

1方式をやって、2方式も少しづつやっていくことも

可能でしょう。

 

ちなみに僕の考えですが、1方式を定期的にやって大きく

改善した人でも、施術しなくなったらまた悪化するケースが

かなり多いと思います。

 

この点に関しては今人気のDRTなんかも、とても素晴らしい

技術だとはおもうのですが同じだと思います。

 

そういった欠点もあるとは思うのですが、今回の手法、

もし習得すると施術者の世界観を変えてしまう

ことは間違いないと思います。

 

短時間でできる手法はとても魅力的なので、

僕も習いにいこうかと考えています。

 

とにかく、一見の価値はまちがいなくあると思います。