施術を行っていく際、どんなメカニズムで治していくのか
という方向性に、大きく分けて2つのモデルがあると思われます。

それは

「構造力学モデル」と「生体エネルギーモデル」です。

 

ほとんどの施術者が、これらのどちらか、あるいは両方を

組み合わせて施術を組み立てています。

 

施術者としてキャリアをスタートした時点では、繊細な感覚が

まだ磨かれていないので、「構造力学モデル」で施術をして

いくことになりますね。

 

構造力学モデルでの施術とは、分かりやすく言うと、骨格と筋肉などで構成

される運動器に対する調整です。

 

ですから、構造力学モデルの基礎が、徒手治療の基礎、と言った

位置づけになります。

 

一言で構造力学モデルといっても、評価の仕方やどこの組織に

アプローチするかによって、施術の内容は大きくかわります。

 

ですから、ある程度施術を学んできた人でも、自分の施術が基礎的な

部分をカバーしていない可能性もあります。

 

施術はどこまで追求しても、結果だけが重要視される部類のものです。

 

そういった意味では、バランスよく知識を得ることに大した意味合い

はありません。

 

しかし、施術での効果で行き詰ったとき、まだ手にしていない知識を

導入する意味合いは小さくないでしょう。

 

この教材は、「構造力学モデル」の基礎の基礎、例えば腰部の場合、

これくらいの筋肉は把握していて当たり前、というスタンダードな

姿を提示してくれています。

 

このDVDに出てくることを概ね理解していれば、初心者とはすでに

呼べない領域にさしかかっているといってもいいかもしれません。

 

またそんな基本的な知識に加えて、佐藤氏が独自に考える骨盤への

アプローチも収録されています。

 

初学者は基礎的な知識の習得として、それなりの経験がある人は

当たり前のことを理解しているかのおさらいとして、見る価値が

あります。

 

非常にストレートなアプローチなので、一見力業にも見えますが、

施術がこういった形からスタートすることは、とても標準的で

理想的なのではないかと思います。