丹田と小周天
丹田と小周天の関連を話していく前に、そもそも
「小周天」
とはなんだ?というところから説明していきましょう。
気功の訓練者といえば小周天、小周天といえば気功の 一つの到達点。
猫も杓子も小周天というほど気功においてきらきら輝く 理想郷。
なぜ目標なのか?
それはつまり
「達成困難」
だからです。
なのになぜ目標とするのか。
それにはいくつかの理由があるように 思われます。
一つには気功の訓練の進み具合を明確に 自覚できる到達点が必要だから
もう一つには、小周天が達成できれば いろいろな能力の開花、身体的な変化が 期待できるから。
小周天の実際の訓練では、下あごあたりから始まって胸やお腹を通って「また」の間までの 任脈のルートと、
またの間から始まって背骨のうえを通ってあたまの後ろ・上・前を経て 下あごに至る督脈のルートを一連の流れでぐるぐる回す操作を行います。
簡単そうでじつはなかなか困難ともいえる訓練です。
何が困難なのかというと、はじめのうちは特定の場所に気を集めるように してもなかなか気が集まった実感がでないことや、
そもそも気の集まって いないところに意念を集中させようにも、それ自体ができにくいという ことからです。
しかしこの訓練をすすめていくときにも、これまでの丹田に気を集める 操作は役立つことになります。
そのあたり、また次回に。