4. ボーっとなってジーンから始める
スワイショウをやっているうちに、ボーっとなってきて、 終わっあとしばらくたたずんで、ジーンとした感覚を味わう。
気功の訓練に入っていく導入として、これを毎回 やっていきましょう。
この導入にどんな意味があるのか。
それは
「意識を変える」
ことです。
この意識の状態を「変性意識」 と言っています。
日常的な意識では、体の外で起こっていることに クリアに対応するような状態になっています。
それに対して、変性意識では自分の中の 事象に敏感な状態になります。
といいますか、もっというと、どこにもピントが 合っていないような状態です。
人間の意識は、どこかにピントを合わせている 時は、ほかのところの状態を感じることは なかなか困難になります。
たとえば、外でほえている犬に意識を向けている ときはほかの出来事を感じ取ることができません。
隣のお宅が火事だったら、自分の家の鍋が焦げていても しばらく気がつかないかもしれません。
逆に、特に何に対しても意識を向けていない時は、 何かがおこったらすぐに気がつくことができますね。
ですから、いままでピントを合わせたことがあまり ないような「気」を感じ取ろうとするなら、まずどこにも ピントが合っていない状態をつくります。
ラジオにたとえると、合わせたい周波数はわから ないけれど、いろいろな周波数に変えていきながら 目的とする番組を探すような状態に意識を変える わけですね。
まず、意識をそんな状態にしてから、気を感じられない 人も、「気ってどんなんだぁ？」 と感じる努力をしていくわけですね。
つづき、また次回に。
