25. エネルギーが強ければドバーンと!

さて、小周天のルートを開くのに、 丹田への気の蓄積が役に立つという話をしました。

つづきです。

小周天のルートを開く方法にも、いくつかの やり方があるとされています。

そしてその中には、丹田に気を貯めるだけどんどん ためて、そのエネルギーが勝手に小周天のルートに 流れ出し、ルートを開いていくまで意念を使って 気を誘導してはいけない、という考え方もあります。

このやり方は近年の小周天開通手法では一般的とはいえない 部類に入ると思われますが、このやり方の利点というか、 訓練の失敗を防ぐための考え方があるようです。

その失敗とは、よくネット上でも「空車を回す」 とか言ったりするものです。

空車とは、気が流れていないにも関わらず、自分の 感覚では流れているようにあるいみ錯覚して小周天のルート をぐるぐる回すことです。

この場合、小周天の本来の意味合いはまったく発揮されません。

意念を用いるとき、「気」というのは実感があるものですが 同時にイメージ的といいますが、自分の思い込みで流れたり 集まったりしたように感じて錯覚しやすいものです。

この錯覚を防ぐには、気をある部位に集める際は十分にやって、 実感がはっきりするところまでもっていくことです。

この訓練は丹田だけなら簡単ですが、小周天のルート上の どこの部分にも同じように気を集めることができ、流れやすい 状態をつくることはとても根気のいる作業です。

その作業を怠り、無理やり意念でルート上に気を誘導しようと してもうまく流れません。

それに加え気の感覚がまだ未熟で流れていないことが 感じ取れないと、自分が流れていると錯覚するだけで 実際は空車になってしまいます。

この空車に陥りできていないものをできていると勘違いすると、 そこから先の訓練は一向に進めていけません。

前出の勝手に気の流れるのを待つ方法は、そんなしくじりを 防げるでしょう。

また意念で気を誘導していく方法の場合でも、 丹田への気の蓄積が十分なら気の感覚もかなり はっきりしてきますし、つまったルートを開いていく 時にも押し通す力強さをえられます。

ですからまず丹田に気を集める操作は、じっくりと やっておきたいステップです。

つづき、また次回に。

26. 意外なほど気を強化できるあの方法

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